ふるさと納税で今年も泉佐野市が
多額の納税を見込まれそうですね
その金額は360億を超えるとか・・・
なぜ泉佐野市がこんなに多くの
ふるさと納税を集めることが出来たのでしょうか?
目次
ふるさと納税はとは?
ふるさと納税という名称ですが実質的には寄付になりますね。
自分の生まれ育ったところでもいいですし
縁もゆかりもなくても応援したい市区町村へ納税しても構いません。
ポイントとして押さえておかなくてはならないのは
ふるさと納税の金額から2000円を除いた金額が控除の対象になります
例)ふるさと納税 10,000円
10,000円ー2,000円=8,000円
8,000円が控除の対象金額になります。
ふるさと納税はいつから始まったの?
2008年からふるさと納税は始まりましたが
最初は今ほどの認知度がなかったのですが
2015年からワンストップ特例制度がスタートしたことにより
年末調整を済ませている人は確定申告をしなくてもよくなったので
面倒さが減ってふるさと納税を利用する人が一気に増えました。
出典:総務省 ふるさと納税行け入れ金額及び受け入れ件数の推移
泉佐野市のふるさと納税で集めた金額は?
2017年度のふるさと納税金額で全国1位の135億円を集めました。
前年度から比べると約4倍ほどの金額になりました。
出典:総務省 2017年ふるさと納税受入額及び受入件数
2018年度に入っても勢いは凄まじく泉佐野市のふるさと納税金額は
約360億円を超える見込みとなっています。
泉佐野市は元々すごいお金持ちの都市なの?
ふるさと納税のたくさんの納税金額で話題になっている泉佐野市ですが
約10年くらい前は財政破綻し地方自治体でありながら国の管理下に置かれた
夕張市と同じくらいの状況で次に財政破綻をするのは泉佐野市だろうと言われていました。
泉佐野市は関空開港に伴い病院を始めいろんな事業に先行投資をしましたが、
思ったようには人口も増えずに多額の赤字のみが増えていき、
一時はネーミングライトで泉佐野市の名前を売るという事で話題になったくらい
泉佐野市の財政状況は限界にきていました。
ですので泉佐野市は財政に余裕があったのではなくむしろ財政破綻する寸前の
いっぱいいっぱいの都市だったのです。
どうして泉佐野市がふるさと納税でたくさん集められたの?
ふるさと納税の還元率が2019年6月あたりに「上限3割」という法案が検討されており
これによって今までの様な「魅力ある還元率の高い返礼品」を目玉に
ふるさと納税を集める事が出来なくなる可能性が高くなっていますが
この「魅力ある還元率の高い返礼品」を全面に押し出してふるさと納税を集めようと
頑張ったのが泉佐野市でした。
何とかふるさと納税の金額を集めようと寄付金の半分を使ってでも
魅力のある返礼品を集め選べる返礼品の数も増やしました。
※5月以降配送月のAmazonギフト券20%還元対象商品は1081件あります。
その結果2017年は135億円を集め全国1位になり2018年も360億を超える
ふるさと納税を集められる見込みが出来るほど寄付を集める事に成功しました。
ですが当然ほかの都市も負けないと還元率が高い商品を目玉にふるさと納税の寄付を
集めるようになり、いつからか還元率高い商品をいかに集めるか
ということに躍起になってふるさと納税の本質から外れていると石田真敏総務相や
前任の野田聖子総務相などに指摘されたことで「逆に話題になった」ということは
2018年度のふるさと納税が360億円を超えることに拍車をかけたと
言えなくもないのではないでしょうか?
もちろん泉佐野市としても指摘されたことを逆手に取り
「閉店キャンペーン100億円還元」と銘打って寄付金を集める施策に出たことも
さらに話題になり多額のふるさと納税の寄付金を集められたと言えるかもしれません。
※還元率だけだと新潟県村上市の村上牛すき焼き用が「還元率136%」で1位
まとめ
泉佐野市と言えば「関空」というイメージでしたが
いまや完全に「ふるさと納税」に切り替わっていますね。
そこに至るまでには財政破綻しかけていたという市の財政状態と
寄付金の50%を使ってでも良いものを集めてふるさと納税の寄付金を
1人でも多く集めようとした努力は悪いことではないと思います。
また総務省からの指摘で名指しで泉佐野市が挙げられたことにより
余計に注目され話題になったことがさらに泉佐野市の名前が全国に知られて
結果的にふるさと納税で多くの寄付を集められることになったのではないかと
感じました。