歴史ものと言えば
真っ先に出てくる人気シリーズの三国志ですが
その中でも三国志threekingdomsはどうなんでしょう?
魅力ある作品なのでしょうか?
率直な意見として面白いのでしょうか?
目次
三国志threekingdomsは面白いの?
世界的人気の三国志の話なので、
そんなに力を入れた作品ではなくてもある程度需要はあるでしょう。
その三国志人気にあやかればさほど製作費をかけずとも興行的に成り立つので
それなりの役者さんや吹き替えで作っているのだろうと思っていましたが、
チラっと見ただけで
率直に面白いと感じて一気に三国志threekingdomsの世界に引き込まれてしまいました。
三国志の時代の武将や君主が猛々しく戦をド派手に展開するというよりは、
本来の魅力である三国志の登場人物の人物像にスポットを当てて、
絡み合う人間模様を三国志threekingdomsは見事に描き出している作品だと思いました。
三国志threekingdomsではどんな風に人物が描かれている?
主要な登場人物は非常に魅力ある描かれ方をしている為に人間模様が心に残ります。
乱世の奸雄と言われた曹操はすぐに領地や人材を獲得出来たわけではなく
切れ者の陳宮と共に行動するも見限られたり、
ずっと苦しめられたという頭痛なども作品中に描かれ曹操の人物像は身近に感じられます。
その他では野心を心の底に秘めていた若かりし頃の曹操の描き方として、
相国となって我が物顔で朝廷を好き勝手する時の実力者董卓に
あのプライドの高い曹操がへつらい気に入られようとして近づき
七星剣で暗殺しようとするも失敗します。
そして逃げている所をかくまってくれた知人を自らの勘違いで家族皆殺しにした後
自分の勘違いだと気付いているのに強がっているシーンなどは
非情に興味深く失敗を糧として自分を高めていこうとする若き曹操が
ありありと描かれていて曹操という人間がより魅力的に見えてきます。
また実力と権力を手に入れた頃の曹操はより話し方がふてぶてしくなります。
目をつぶった状態で少し顎を上げ顎を下げる時にゆっくり目を見開きながら
「どうだぁ、あぁああん!?」
という物言いも曹操ならそう言いそうだなと思わせるくらいしっくりときます。
曹操に限らず有名どころの登場人物は実に魅力的に描かれているので
今まではそんなに好きではなかった人物も好きになるかもしれません。
また好きだった人物の違った一面も垣間見れるかもしれないというのが
三国志threekingdomsの人物の描き方ではないかと思います。
三国志threekingdomsの戦闘シーンは大袈裟なの?
人間模様や時代背景が色濃く描き出されていますが、
もちろん戦のシーンは派手であり三国志threekingdomsの見せ場であり魅力の一つです。
その中でも三国志といえば「一騎打ち」ですが、
馬ごと倒れたのに気合い一発で馬ごと起き上がるとか、
武器を交え撃ちあうシーンでは馬上でイナバウアーの様に反り返って回避したりする
超人的な一騎打ちのシーンの演出も見受けられますが
とても見ていられないという程の大袈裟な戦闘シーンではないかなと思います。
反董卓連合軍として劉備が参加していた戦いで、
董卓軍の猛将華雄を関羽が討ち取るシーンも
多くの場合「一撃」で倒したというのが三国志での定番シーンですが、
三国志threekingdomsでは何回か討ち合った後に首を取って返ってきています。
(出陣前に渡そうと入れた酒が関羽が戻ってきた時はまだ温かったという名シーン)
全編を通しての魅力である戦闘シーンは前半では一騎打ちの場面が見せ場になっており
後半では知恵比べや陣形が戦闘シーンの見せ場となっているのも
三国志の戦としては大事な魅力のポイントなので見逃せません。
三国志threekingdomsは他の三国志と違うの?
三国志は大きく分けて
- 三国志(歴史書)
- 三国志演義
と分けられていることが多いです。
ですがこの2つとは別の新しい三国志という位置づけで
三国志threekingdomsがあると考えた方がいいかもしれません。
とは言えこの三国志threekingdomsは三国志演義を元に
新しい解釈も取り入れられて作られていると言っていいでしょう。
この三国志threekingdomsは2010年に中国で作られた作品で、
全95話からなる歴史ドラマです。
約25億円の製作費を投入し製作期間は約10か月を要し、
登場人物は約300人に及び総エキストラの人数は15万人を超える大作となっています。
三国志(歴史書)とは?
一般的に三国志と呼ばれる歴史書の三国志は
魏蜀呉の三国時代の後の西晋時代の陳寿が書いた歴史書です。
この陳寿が書いた三国志は
- 魏書30巻
- 呉書20巻
- 蜀書15巻
からなる歴史書で全65巻をもって三国志としています。
また陳寿は信憑性の薄い資料は記載しなかったので簡潔な内容というのも
この三国志の特徴になります。
三国志演義とは?
諸説ありますが羅漢中が三国志演義を書いたと言われています。
いわゆる歴史小説として分類されます。
史実のエピソードに演出が加えられて
一般受けする様に魅力的に書かれている為に
わかりやすい対立軸が置かれ、
劉備(善)× 曹操(悪)
という観点から描かれている為に三国志ではありますが
呉の内容は魏と蜀に比べて内容が薄いと感じてしまいます。
また私達が知っている三国志というのはこの三国志演義という事になります。
三国志threekingdomsはどうなの?見た方がいいの?
面白い作品なので見た方がいいと思います。
三国志ファンだけではなく三国志を知らない人初めて見る人でも
役者さん達が非常に良い演技を見せてくれているので
登場人物が魅力的に見えて作品に引き込まれていきます。
改めて三国志という物語の魅力を再認識させられると共に
約1800年前の中国でこんな事をやっていたんだなと思うと
驚きと凄さを禁じえません。
全95話もあるとは感じなかった程
途中で別の物を見たりすることなく一気に見てしまいました。
これは初めて読んだ横山光輝の三国志と同じ感覚でした。
とにかく次が見たいどうなるんだろうと読みまくったあの頃と同じ
吸い込まれるような魅力を感じました。
ただ初めての三国志ではないので、
後半は結果が分かっている分グイグイ見るスピードが上がっていくのではなく
だんだん重い気持ちになってきて切なさが込み上げてきます。
作品の魅力で一気に見てしまうと思うので
時間が取れる年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇が
三国志threekingdomsを見る絶好の機会かもしれませんね。
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まとめ
正直なところそんなに期待していなかったので
こんなに見入ってしまう魅力あるドラマだとは思っていませんでした。
改めて三国志という物語の良さが
この三国志threekingdomsの基礎であり全てだと思います。
役者さんを通して映し出される登場人物が
あの三国時代を駆け抜けていった英雄として再現された時
ある意味憧れる時代であり
大変な時代だったなとその時代に生まれなくて良かったとホッと胸をなでおろす
そんな感覚に三国志threekingdomsは襲われてしまう作品でした。