関東と関西ではいろんな文化や生活習慣の違いなどから
同じものでも違った捉え方をするために
思わぬ食い違いが生まれたりしますが、
食パンの切り方も関西と関東では違うのでしょうか?
関西では食パンは5枚切りが主流?
関西のパン屋さんでは食パンは「5枚切り」が一般的です。
いわゆるパン屋さんで1斤のパンを購入して切ってもらうときも
「太め」に切ってもらうのが当たり前です。
当然スーパーなどのパンコーナーで袋に入っている切られたパンも
「5枚切り」がほとんどで、それ以外の切数は見ることが稀です。
これが関東へ行くと全く逆で「6枚切り」が主流であり、
なんなら8枚切りというのも少なくないくらいです。
関西と関東での食パンの考え方の違いとは?
関西では食パンはガッツリ食べる「主食」と考えています。
ですから太く「5枚切り」にして満腹感を得たいと考えていますが
関東では食パンを「間食」と考えているために、
おやつ感覚で食べられる「6枚切り」や8枚切りの薄さで十分だと考えているのでしょう。
関西人からすると食パンの「6枚切り」は物足りなく、
関東人から見た食パンの「5枚切り」は太すぎると感じるのは
「主食」と「間食」という食パンの捉え方の違いにあると言えるでしょう。
菓子パンはどうなの?
関西でも菓子パンは菓子パンという感覚です。
おやつ感覚で間でたべる「間食」なので
これは関西も関東も捉え方は同じですね。
関西では粉もん文化と同様に食パンも扱う!?
関西では「主食」としてガッツリ食パンを食べますが、
これは粉もん文化の捉え方と似ているところがあると思います。
関西では粉もん文化の一般的な食べ物としてお好み焼きがありますが、
これをご飯のおかずとして「お好み焼き定食」なるものがあるのです。
この「お好み焼き定食」はもちろん、
ご飯に味噌汁そしてお好み焼きというセットです。
もちろんお好み焼きにご飯を合わせて食べるのですが、
これは関東人には理解できないそうです。
関東人にとってお好み焼きは「単体」で食べるものであり、
食事の「主食」としてご飯に合わせるものではなく、
「間食」としておやつ感覚で食べるという違いがあるのです。
また関西人はお好み焼きと同様に焼きそば定食が存在します。
この「主食」という捉え方をしているというのは粉もんだけではなく
太く切った「5枚切り」食パンにも当てはまるというわけです。
なぜそもそも「主食」と考えるようになって太く「5枚切り」にしたのかは
諸説ありますが外国人向けの朝食で食パンを提供したことから
朝食=「主食」というイメージになって、
「主食」ならばガッツリ食べようと考えたのかもしれませんね。
粉もんの中でもたこ焼きはどうなの?
基本的に粉もんと言われるお好み焼きや焼きそばは定食があって当然ですが、
関西の粉もんの代表でもある「たこ焼き」は別です。
関西が誇るファーストフードの「たこ焼き」は移動しながらでも
食べられる便利さとミニお好み焼き感も味わえるお得感があるので、
ビールのアテになることはあっても、
ご飯とのセットにはなりません。
まとめ
うどんの出汁の色が薄い濃いというのは関西と関東で違うのは有名ですが
食パンの切り方にも考え方の違いで「5枚切り」と「6枚切り」になるんですね。
初めて関東の食パンの8枚切りを見た時に
「薄っ!」という衝撃は関西人は誰しも感じた感覚なのではないでしょうか。