劉備関羽張飛は三国志threekingdomsでどう描かれてる?

 

桃園の誓いをたてた劉備関羽張飛の3人は

三国志threekingdomsでは

どんな風に描かれているのでしょうか?

 

 

三国志threekingdomsにおける劉備玄徳の描かれ方は?

 

劉備玄徳は「仁徳」というイメージですが、

民から信頼されるというのは荊州で撤退する時のくだりで出てきますが、

そこまで多く民の事を考えるというようなシーンは少ないかと思います。

 

善政を行ったという「仁徳」の劉備というよりも、

人当たりは良いけれど決めたことは曲げない頑固な一面の方が印象強く残りました。

 

パッと見も品が良く礼儀正しさが伺えますが、

どうしても頑固でプライドが高いという悪い所が何故が目立ってしまい、

後年の夷陵の戦いなどを見ていると自業自得だなと思ってしまいます。

 

三国志threekingdomsの劉備を見ていると

決して大人物という程には感じないので

桃園の誓いで関羽や張飛が

何故義兄弟の契りを結んだのかわからないとさえ思えてきます。

 

ですが誰に対しても腰が低く丁寧に接しますし、

どことなく皇帝の血を引く威厳のある風貌があり

恐らく本物の劉備はこんな感じだったのではないかなと。

 

また黄忠が「60歳になってやっと仕えるべき君主に出会えて本当に幸せでした」

という様な言葉を残している所を見ると

やはり素晴らしい君主だったという印象を劉備に持つことが出来ます。

 

私は劉備の心の広さや民への施しなどよりも

一番凄いなと思っているのは「人を見る目」だと思っています。

 

ここ一番の大事な役目は趙雲に託したり、

太守を斬って投降してきた魏延を信用するべき人物ではないから斬れといったり、

馬謖は自分の力以上の事を言うので大事な任務は任せてはいけない、など

後に劉備の人物眼の凄さがわかるエピソードが多いからです。

 

チラチラとはそういう劉備の人物眼を物語るシーンも出てきますが、

私個人としてはもっとアピールして描き出してほしかったなと思いました。

 

魏延は後に劉備や諸葛亮が亡くなった後裏切りますが

諸葛亮の生前の策によって事なきを得ます。

 

馬謖は戦で大事な任務を自分から願い出て戦場へ赴きますが、

敵を軽んじて油断し大敗します。

 

 

三国志threekingdomsにおける関羽雲長の描かれ方は?

 

のちに戦いの神とまで崇められる美髯公こと関羽雲長は、

三国志threekingdomsでもやはり青龍偃月刀と赤兎馬で戦場で活躍します。

 

何と言っても驚いたのは容姿です。

関帝廟などで見たことのある関羽の顔にそっくりでした。

関羽の肖像画などを一度も見たことない人ならラーメンマンに見えるかもしれませんが・・・。

欲を言えばもう少し上背があって肩幅もあって筋骨隆々であれば完璧でした。

 

三国志threekingdomsでの関羽は私が思っているよりも

知的な所が少なかったかなと思いました。

流浪な頃の劉備軍の時は軍師的な役割も多かったはずですし、

戦の時だけではなくいろんな時に劉備は相談していたと思われるので

政治的な部分でも前半部分ではもっと絡んでも良かったのではないかと思いました。

 

関羽の性格の印象として

部下には優しいが自分と同格や格上の人に対しては

自分が認めた人以外は傲岸不遜な態度を取るという所があったのですが、

三国志threekingdomsでもその性格は描き出されています。

 

結構序盤からでも劉備や張飛以外の人は信用しないだけではなく

見下して話を聞かないという感じで描いています。

これはプライドが高い関羽のイメージとしてピッタリだなと思いました。

 

プライドが高いというイメージを見ている側に植え付けていたからこそ

関羽が曹操に降る時の3つの条件

 

  1. 劉備の妻子に危害を加えず丁重に扱う事
  2. 曹操に降るのではなく漢王朝に降る
  3. 劉備の居所がわかればすぐに駆け付けても良い

 

これを聞いてやっぱり関羽らしいなと納得できる流れになっていました。

 

一騎当千の関羽の武将としての魅力が描かれていますが

プライドが高いという点が最後は自分自身に跳ね返ってきてしまうところも

見事な流れとなって関羽という人物を描き出されています。

 

本当であれば関羽という天下の名将を手に入れたいと誰しもが思うはずですが

曹操をして心服させられなかったという前歴があるので、

呉と戦いで陸遜と呂蒙に負け捕らえられてしまいますが、

呉に仕えることはないですし逃がすとまた強力な敵となってしまう為に

斬るしかないという選択になってしまったという納得の関羽の最後の描かれ方でした。

 

 

三国志threekingdomsにおける張飛翼徳の描かれ方は?

 

燕人張飛こと張飛翼徳は一番好感度が上がった人物ではないでしょうか。

 

三国志threekingdomsの中では他の三国志などで描かれているのと同じ様に

豪放磊落で明るく単純な性格で、

目上の人には丁寧に部下には厳しくという感じで描かれています。

 

その描き方だと他の三国志と変わらないのでは?と思うかもしれませんが

三国志threekingdomsの張飛は非常に可愛げがあって見ていて楽しいのです。

 

単純な性格なので何かあるとすぐに「ぶっ飛ばしてやる」とか言いますが、

結果がわかって自分の間違いだと知ると「そうだと思ってたよ、なぁ兄貴」とか

前言を簡単に撤回する潔さが役者さんの演技力もあって親しみがわいてきます。

 

その単純さがまぁ何と言いますか

わかりやすくてたまらなく可愛らしく思えてくるのです。

目の離せない腕白な末っ子を見守る様な心境になってきてしまいます。

 

とはいえ張飛は可愛いという人物では歴史に出てきません。

張飛と言えばもちろん関羽をして自分より強いと言わしめた武将ですから、

一騎打ちでの迫力ある戦いが描かれています。

 

物語の前半ではがむしゃらになぎ倒していくことが多いですが、

後半になってくると将軍としての戦術なども見せてくるあたり

将軍張飛としても凄かったという描かれ方をしています。

 

もちろん張飛の一番の見せ場と言えば「長坂の戦い」ですよね。

逃げる劉備軍を追ってくる曹操軍の大軍の前に

長坂の橋の上でただ一騎で立ちふさがり、

「我は燕人張飛なり!誰かかかってくるやつはいるかっ!」

と大声を出して一喝し曹操軍の大軍を足止めさせたという有名なシーン。

 

この長坂の戦いも三国志threekingdomsには描かれており、

もちろん張飛の一喝も物語に出てきます。

この長坂の戦いあたりから将軍張飛としての才覚が見えてきていて

ただ橋の上で一喝するだけでは曹操も追撃を止めないだろうから、

橋を渡った所で兵士に茂みに隠れて草木を揺らしておくように指示して

伏兵があるように見せかけるあたりは愛嬌がある張飛というだけではなく

将軍としてもなかなかのものではないかと思えるように描かれています。

 

ですがその後曹操が軍を退いた時に橋を焼いて落としてしまった為に

偽の伏兵がバレてしまう内容だと諸葛亮に諭されてしまいますが、

張飛は「あぁ、そうか・・・」と素直に認めるという可愛さがたまりません。

 

そんな可愛げ一杯に描かれている張飛も自分自身の性格で身を滅ぼしてしまいます。

部下にきつく当たった為に寝首を搔かれるというお粗末な最後なわけですが、

それすら可愛く思えてしまうくらい三国志threekingdomsにおける張飛は

魅力溢れる描かれ方をしていると感じました。

 

まとめ

 

三国志と言えば劉備・関羽・張飛というのが主役と言っても過言ではないでしょう。

桃園の誓いで漢王朝の復興を目標に掲げて駆け抜けていくのですが、

この3人は特に自分自身の性格の長所によって世に出て、

短所によって命を落とすという事になってゆくというのをどう魅せるか

どう描き出すかというところが作品の評価に繋がってくると思います。

 

三国志演義のようにあまり劉備を善としすぎない所が良い所であり

関羽も知勇兼備の名将として偉大に見せすぎない所や

張飛があんなに可愛げのある武将に感じさせるのが

三国志threekingdomsにおける劉備・関羽・張飛の描き方だと思いました。

 

 

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